冬の運転、特に山間部を走る際に注意したいのが雪などによる路面状況。
トンネルを抜けると雪景色…。
そんな状況がないわけではないのが現実だ。
そのように急な積雪や凍結などに対処するための必須アイテムがスタットレスタイヤだ。
タイヤチェーンのようにその都度装着したり、外したりの脱着の手間がかからないのが嬉しいところだ。
そこで注目したいのがスタットレスタイヤだ。
前もって装着しておけば冬道も安心に走行できるというわけ!
さて、このスタットレスタイヤについてどれくらいの知識があるだろうか…。
スポンサーリンク
[ad#miyabu-site-01]
スタットレスタイヤの性能
スタッとレスタイヤとは、積雪や凍結状態の路面を走行するときに使用するタイヤのことで、摩擦係数が低い路面で普通のタイヤより駆動力や制動力を高められている。
そもそも、滑る路面とはどういう状態なのか!?
滑る原因は氷ではない。その氷が溶けて出来た水が氷の上に膜をつくり、それがタイヤと氷の間に入ってタイヤを滑ら出てしまうからである。このスタットレスタイヤなら滑る原因となる水の膜を取り除いてタイヤが路面に密着することで滑らなくなっている。
スタットレスタイヤの特徴として、タイヤに刻まれている溝がある。
この溝は普通のタイヤに比べると深く作られているのが分かる。雪道などではこの溝が雪をかんでグリップ量をもたせている!
また、タイヤにブロック部分に刻まれたサイプと呼ばれる溝がコーナリングやブレーキング時にブロックを変形させてグリップ力を出している。
また、タイヤのゴムは温度によって弾力が変化する。
スタットレスタイヤのゴムは冬の時期、積雪や凍結状況での温度、つまり0℃以下でもグリップ力を発揮できるよう、低温でも柔らかく、なおかつ常温でも溶けないようなゴム質になっている。
さらに、氷の上でタイヤを滑らないようにするためにはタイヤと氷との間の水膜を取り除くことが大切で、タイヤのパターンやゴムの構造などを工夫することで除水性能が高められているので滑りずらくなっている。
スタットレスタイヤの危険性
雪道や凍結している路面で効果を発揮するスタットレスタイヤだが、それ以外の時期に使用するとかえって危険な時もあるようだ。
滑らなくするための構造上、溝が深くなっているのだが、その分、路面との接地面積が少なくなる。
当然、摩擦係数が少なくなる。ということは、ブレーキを踏んだ時にブレーキが効きにくくなる。その結果、制動距離が長くなってします。
夏場の使用には注意が必要!
さらにスタットレスタイヤの柔らかいゴムは夏場の高速走行などでは一般的な夏用タイヤに比べて熱を持ちやすくなる。
つまり、タイヤが変形しやすくなり、乗り心地が悪くなったり、運転性能が低下し、バーストする危険性もあるようだ。
さらに、空気圧の不足などもバーストする危険性があるので注意が必要だ。
スタットレスタイヤの交換目安は…。
最後に交換時期だが、タイヤの溝に100円玉を差し込み、1の数字が見えるようになったら交換する合図。一般的にタイヤの寿命は3年といわれている。こまめにチェックをしておきたいところだ。
スポンサーリンク
[ad#miyabu-site-02]